もくじ
お金持ちになることには”落とし穴”がある 6
お金持ちになれば、やりたいことができ、欲しいものが手に入り、自由まで手に入れて、バラ色の人生。これで幸せな一生が送れる・・・・。ちょっと待った! 事はそう単純ではない。
なぜかというと、大多数の成功者やお金持ちが、「成功、お金持ち=幸せ」ではないと述べているからだ。「お金を持っていたって、寂しい人はいくらでもいるよ。誰も信用することができない」。
「いつも疑ってばかりいるから、まわりに人が寄ってこなくて心を許せる友人など一人もいない」。「いくらお金を持っていたって、そんな人生は送りたくないな」 (さるお金持ち)
有名コンサルタントは、もっとダイレクトに「成功にはダークサイドがある」と述べている。つまり、成功することと引き替えに病気になったり、人間関係で大きなトラブルを抱えたり、家族関係が破綻したり、信頼していた人に裏切られたりするというのだ。
考えてみれば、実業界でも、芸能界でも、あるいは投資の世界でも、天国から地獄に堕ちた例は数限りない。一時は天才経営者と持ち上げられ、一世を風靡した実業家が、ひょんなことからつまずき、瞬く間に会社を潰してしまう。
人気の高かったアイドルが、スキャンダルによってあっという間に過去の人になる。誰もが上がり続けると信じていた株式市場が、 ある日突然大反転して奈落の底へ沈んでいったバブルの崩壊。
成功しても、お金持ちになっても、それ以上のダメージを受けて叩き潰されてしまった人は決して少なくないのである。成功は心の余裕をもたらすと同時に、驕りの心も芽生えさせる。
自分がやってきたことは正しかったという思いから、何をやっても自分は間違えないという傲岸不遜な錯覚を起させてしまう。そこに落とし穴が待ち受けているのである。だから、多くの成功者やお金持ちは、お金を儲けることばかりに汲々としないで、稼いだお金を有効に使えと述べている。
つまり、世のため、人のために使え、何か社会貢献するようなことをしろと言うのである。彼らが口を揃えてそう言うのは、自分のことだけを考えて階段を昇り詰めようとすると、まわりが見えなくなり、思わぬ落とし穴にはまりこむ危険性を肌で感じているからだろう。
ガッツリ稼がせてもらったなら、その一部は他の人々のために還元しなさいと言っているわけだ。お金というものは、ある意味で魔物である。 自分が支配しているつもりでも、いつの間にかお金に支配されて操られることになる。
そうならないためにも、お金持ちになった先の声を真摯に聞くことが重要だろう。さて、ここまで、お金持ちになるための基本的な心構えをお話ししてきた。言うまでもないことだが、お金持ちになるのはそんなに簡単なことではない。
いくつものハードルを乗り越え、自分のこれまでの考え方を修正し、欲に走りがちな心を手なずけなければならない。その覚悟ができたなら、次のブログを読んでほしい。 お金持ちたちからこっそり教えてもらった、「お金持ちになる」ための秘密のノウハウを公開していくことになるからだ。