もくじ
金持ちの時間活用・成功を加速する小技・今日から出来る
お金持ちはしべ手に置いて「早い」が、その典が朝である。朝、早く起きる習慣を持っているお金持ちがじつに多い。
クリエイティブな仕事をしているお金持ちの場合、夜に仕事をしているのではないかと思っている人もいるだろう。
だが、現実はそうではない。何時に起きても誰に文句を言われるわけでもないのに、たいていは朝四時から六時くらいに起きている。お金持ちがいかに早起きかをホテルの関係者に聞いたことがある。
お金持ちが常宿としている一流ホテルほど、 朝のサービスを充実させている。
朝早くの朝食に応じたり、二四時間のルームサービス・メニューにも、朝食になりそうなものを入れている。
要するに、お金持ちの泊まるホテルほど、早起きに対応できるようにしているのだ。
お金持ちが早起きするのは、時間の大切さを知っているからだ。
早起きすれば、それだけ時間を有効に使える。
早起きの人とそうでない人の時間
ビジネスで大成功を収めた経営者のAさんは、「金持ちは早起きが多いが、もっと言うなら、早起きの習慣が身についている人は、
そうでない人に比べて成功する確率は高い」と断言する。
なぜ、そう断言できるのか。早起きの人とそうでない人の時間の使い方を比べてみよう。
両者とも、午後の時間の使い方はそう変わらない。
昼食に一時間取ったなら、あとは午後六時まで五時間仕事をする。
ところが、午前中はどうだろう。
通勤時間に双方とも一時間かかるとすると、朝五時に起きる人は、
朝食や身支度で一時間ほどを差し引いたとしても一二時までに五時間仕事に使うことができる。
一方、 朝七時半に起きている普通の人は、二時間半しか使えない。
この差は、非常に大きい。
夜に残業して巻き返せばいいだろうと思うかもしれないが、
夜の残業はえてしてダラダラとしたものになりがちだ。
遊びに費やす出費も馬鹿にならない
夜なら時間がたっぷりあると思ってしまい、つい気が緩んでしまう。早起きの人は午前中にたっぷりと仕事を進めた分、
さっさと仕事を終わらせて早い時間に退社し、夜には他に有意義な時間を過ごす。
ダラダラと残業をしている人と、ここで差がついてくるのだ。
さらに差がついてくるのが、夜一〇時以降の過ごし方だ。
早起きの人は、朝が早いので、遊びや酒もほどほどにする。
一方、普通の人はつい深酒をして夜更かしをすることが多い。
その結果、翌日にまでアルコールが残り、仕事の能率を極端に低下させる。
さらに付け加えるなら、遊びに費やす出費も馬鹿にならないはずだ。
早起きをセルフコントロールの一つとして捉えている
もちろん人間だから誰でもハメを外すことはあるし、適度な遊びも必要である。
しかし、思索したり、本を読身を立てる人はさまざまなことを経験する中で学び、
自分の時間んで知識を増やす時間の重要性を認識するようになるので、
毎日のように遊び歩くようなことはしなくなるという。
会社勤めを辞め、フリーランスとなって成功したビジネス評論家のF氏は、
次のように述べる。「会社にいた頃は、深夜の三時までよく飲んでいた。
翌日の午前中は使い物にならないのだが、それで給料が下がるわけではない。
ところが、フリーの身で深夜の三時まで飲んだらどうなるか。
午前中はフラフラで仕事ができない。これは、損失でしかない。
だから、遅くまで飲まず、朝早く起きるようになったね」ここまでは、
時間の効率的利用のための早起きの勧めだが、
早起きをセルフコントロールの一つとして捉えているお金持ちもいる。
早起きするのはつらいときもある。
とくに冬の寒い朝には、一〇分でも長く寝ていたい。
その誘惑に流されてしまうと、他の場面でも気持ちを切り替えるのが遅くなってしまう。
目覚まし時計の起床時間を一時間早めてみる
つまり、自分をコントロールできなくなってしまうというのだ。セルフコントロールができないと、決断が遅くなり、行動も鈍くなる。
それを防ぐために、自分に気合いを入れる意味合いも込めて早起きを日課にしているお金持ちもいるのである。
時間を効率的に使うためにも、セルフコントロールの一環としても、
早起きの効果は大きいようだ。怠情な自分にサヨナラして、
お金持ちへの第一歩を歩みだしたいなら、まずは目覚まし時計の起床時間を
一時間早めてみるのはどうだろう。