ロスチャイルドは郵便王タキシスと親交を深め財を成していった 5



ロスチャイルドは郵便王タキシス

「郵便王」タキシス一族当時の欧州第一の資産家、ヘッセン=カッセル方伯、ヴィルヘルム9世に取り入った、マイヤー・アムシェル・ロスチャイルド(ロスチャイルド財閥の祖)は、

ヨーロッパ全土の郵便事業を独占していたタキシス一族との関係を深めてゆきました。

タキシス一族は、ヴィルヘルム9世の内偵として、のちにロスチャイルド家の内偵として活躍していくことになります。

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重要文書を不法に開封し、中身を読んでヴィルヘルム9世に耳打ちしたり、

命令に従って、ヴィルヘルム9世やマイヤーには有利に、その負債者には不利に働くよう、手紙を急送したり遅配し、

マイヤーは、タキシス一族からのスパイ情報のお陰で、競争相手の金貸したちを出し抜き、財をなしてゆきました。

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郵便の歴史

郵便の起源は、紀元前550年頃のペルシャ帝国のキルス王が一定距離に馬と馬丁を置いた駅制を設けたのが始まりとされています。

駅制は、ギリシア・ローマに伝わり、ローマでは発達した道路網とあいまって、よく整備された駅逓制度がつくられました。

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近代郵便は、1516年にドイツ南部のバイエルン地方に住むイタリア人の、テュルン・タキシスが神聖ローマ皇帝(ハプスブルグ家)から、

領土内の郵便事業の独占が許されてから、ヨーロッパ全域にタキシス家の郵便が普及し、

19世紀に、ヨーロッパ各地に近代国家がおこるにつれ、各国とも独自の郵便制度がつくられました。

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このタキシス家は、イタリア・フィレンツェのメディチ家や、ドイツのアウグスブルグのフーガー家とともに、郵便や輸送で巨財を成した一族で、

後にフーガー家やロイター家とも婚姻関係で結ばれ、通信業界で大きな影響を持つようになります。

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今日のドイツポストは、このタキシス家の郵便・通信網が起源であり、ロンドンとフランクフルトをホットラインで結び、この通信網がドイツ銀行の証券部門を有利に動かし、

アムステルダムに継いで、ロンドンとフランクフルトをヨーロッパの金融の中心として、発展させてきました。

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日本では、大化の改新後に、既に駅制があったようですが、言うまでも無く民間人を対象とした郵便ではありません。

恐らく、江戸時代の飛脚による物が民間対象の最初の郵便ではないかと思います。

日本の近代郵便制度は、明治4年に東京-大阪間を、切手を使った新方式の郵便を開始したのが始まりで、明治6年には均一料金制度を採用し、民営の飛脚業を禁止。

さらに、明治10年には、万国郵便連合に加盟し、今日の郵便制度となってゆく事になります。

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