もくじ
テクニカル指標は良いのか
これは、深い話をすると、難しくなりすぎるので、大事な本質だけをお話します。
テクニカル指標というのが、世の中にはたくさんありますよね。
MACD、 ボリンジャーバンド、 サイコロジカルライン、 などなど。
「では、どれが一番良いのだろうか?」 「どれが一番儲かるのだろうか?」 そんな期待にも似た疑問を私も持ったことがあります。
しかし、その質問は、それ自体が意味を持たない質問なのです。
なぜなら、 全ての銘柄、全ての状況で機能するテクニカル指標など存在しないからです。
テクニカル指標とは、現在の状況を判断し、次の株価の動きを予測するためのものなのですが、それが100%機能することはありません。
自分のルールを補完する目的で、テクニカル指標を使用する意味はありますが、それ以上の意味を求めるのは酷なことです。
株の値動きとは、あくまでも人間の心理・思惑の集合体です。
どのような状況でも機能するテクニカル指標などはありません。
万が一、そのようなテクニカル指標が生まれたとしたら、その次の瞬間に、人間によってその指標は打ち崩されます。
完璧なテクニカル指標を追い求めることは、寸分の狂いもなく当たる占いを求めているようなものです。
自分が利益を出すために、完璧ではないテクニカル指標を、どのように有効活用して行くか?という事に時間と情熱をかけた方が有意義です。
もう一つ。 代表的なテクニカル指標は、それを元に判断をしている人がいるということを表しています。
あなたの取引画面の向こうにいる人が、それをどのような判断材料に使っているのかを想像することは、あなたのトレード力をアップさせるトレーニングになるでしょう。
同様に、日経平均も指標です。
4000近くある取引銘柄の内で、225銘柄しかフォローしていない日経平均の数字そのものには、実は意味はありません。
重要なのは 「日経平均を判断材料の一つにしている人が、数多くいる」 という事実です。
ですから、画面の向こうにいる人が、日経平均を使ってどのような判断をしているのか。
これを想像することが重要なのです。 是非覚えておいてくださいね。
以上をまとめます・・・ 全ての銘柄に100%機能するテクニカル指標は存在しない。
自分が利益を出すために、完璧ではないテクニカル指標を、どのように有効活用して行くか?という事に時間と情熱をかけた方が有意義なのです。