もくじ
トレードで利益を重ねていける
私がこうして投資の記事を書いているのは、
・トレードで利益を出す力をつけて、人生のプラスに活用してほしい
・トレード自体を好きになってほしい
・トレードを通して人生をより良くしてほしい
・トレードに魔法はないが、シンプルなことの積み重ねさえできれば、
誰でも利益が出せるようになる
そんなメッセージを伝えたいと思っているからです。
最近よく見かける投資・トレード教材に足りないのは、
普遍的であり、利益につながる「本質的な知識」です。
システムトレードであろうが、裁量トレードであろうが
この本質がわからなければ利益を出すことはできません。
これがわからなければ、何をやっても最後は損失を出し、
市場から消えていくことになります。
逆にいえば、本質的な内容さえ理解し実践すれば、
必ず利益が出るようになります。
利益を出すことや、継続することは、実にシンプルなことで
しっかりやりさえすれば、利益は普通になるということを
貴方にも伝えたいのです。
今日の記事は、
「どうやったら、あなたがトレードで利益を重ねていけるのか?」
「年利回りトントンから始まり、1年で資金を2倍、もしくは
それ以上の成績を当たり前に叩き出せるようになるために
必要なこととは?」
という、利益につながる本質的なお話をしていきます。
本質的な話は、伝えていることはシンプルですが、
繰り返し読むことによって、新しい気づきがあります。
自分のその時の状態や、トレードへの取り組み方が
レベルアップするごとに、同じメールでも、
心に響くポイントが変わってきます。
何回も読み、ぜひ体感してくださいね。
今回のブログの内容:
株で毎年1000万円を達成する2つのポイントとは?
2つのポイントをお話する前に、少しだけ、
レポートの中でお話ししたことのおさらいをしたいと思います。
【投資とトレードは違う】
ということをレポートに書きましたが、覚えていますか?
投資とは、「企業の将来の価値」にお金を投じる行為、
トレードとは、過去の株価から現在までの株価に焦点を当て
「現在の株価」に対してお金をかける行為であるとお話ししました。
私がブログでお伝えしていくのは、
投資ではなく、トレードで利益を出すお話です。
トレードで安定して利益を積み上げ、年利90%もしくは
それ以上をコンスタントに出していくお話です。
投資をやりたい人は混乱するかもしれないので、
読む必要はありません。どうぞ解除してくださいね。
では、
株で毎年1000万円を達成する2つのポイントについて
お話を進めていきましょう。
「株で毎年1000万円を安定して稼ぐ」
とは書きましたが、人によっては、この額では大きすぎる
と思うかもしれませんし、足りないと思うかもしれません。
私の感覚では、株で年間1000万という数字は、
当たり前のことを当たり前に実践すれば、
誰でも達成できる数字であると思っています。
それは、自分の経験からもそうですし、
周りの優秀なトレーダーを見ていても思うことです。
いずれにしろ、
それは、今からお話しする2つのポイントをしっかり
守りさえすれば、着実にあなたの元に手に入ると言えます。
実際のところ、
株で年間1000万円の利益を出すのも、
年利回りとして+10%稼ぐのも、+90%稼ぐのも、
さらには+300%以上稼ぐのも、
本質的にやることは変わりません。
そして、稼ぐ額が少なかろうが、稼ぐ額が増えていこうが
この2つの本質の土台からズレることは無いのです。
あとは、経験を重ねて 、自分の技術が向上すると
資金の使い方が上手になる。
その結果として、動かす額が大きくなり、複利が大きくなる。
そして、あなたの手元の資金も増える。
このようにプラスのスパイラルが大きくなってゆく。
だから、慣れれば慣れるほどに、リターンは加速度的に
大きくなっていきます。
では、利益を出すために必須の2つのポイントとは何か?
今までも少しお話ししていますので、
予想がついているかもしれませんが、改めて解説します。
その2つとは
・ 売買ルールを守る
・ メンタルコントロールをする
この2つです。
この2つのポイントを本質的におさえておくことが
必須になります。
そして、
最初の売買ルールをさらに細分化すると、
次の3つに分けて考えることができます。
売買ルールの要素は、この3つです。
1.銘柄選び
2.売買のタイミング(いつ買うか、いつ売るか)
3.資金管理
このなかで一番重要なのが資金管理です。
資金管理とは何かを簡単にいうと
「次の株を何株買うか?」
「一度にいくらの資金を投入するか?」
ということです。
この資金管理はとても重要な部分なので、ここでは
・ 売買ルールを守る
・ メンタルコントロールをする
ではなく、ここに資金管理も加えて
・売買ルールを守る
・資金管理とは
・メンタルコントロールをする
この順番で、計3つのテーマについて
話を進めていきたいと思います。
世間でよく話される
「テクニカル指標はどれがよいのか?」
「銘柄は何がよいのか?」
という部分は、利益を出す上では今は必要ありません。
今から話す内容が理解できた上で、初めて意味を
持つものです。
ですから、指標は?銘柄は?という気持ちはひとまず
遠くに置いておき、今回の話に集中してください。
また、「売買ルール」と「メンタルコントロール」という
2つのポイントは、それぞれが独立して
存在している訳ではありません。
メンタルが崩れれば、すべてが台無しになりますし、
ルールがなければメンタルを活かすこともできません。
それぞれの説明を読み進めていけばわかりますが、
この2つの要素は有機的に絡み合っています。
どちらか一方では意味がないのです。
では、一つ一つ、説明していきたいと思います。
まずは、
■売買ルールを守る
について。
そもそも売買ルールとは何か? と思っている場合も
あると思うので、まずは「売買ルールとは何か」
というテーマでお話をしていきましょう。
では、質問ですが、
「貴方は、売買ルールを持ったことありますか?」
もしかしたら、適当にトレードをしたことしかない場合、
「自分には売買にルールなんてない」
と思っているかもしれません。
しかし、ほとんどの場合、今加羅さんは、
すでにルールを使ったことがあるはずです。
ただし、それに気付いてはいないかもしれません。
なぜなら、売買ルールとは何かをわかっていないから。
では、売買ルールとは何か? ということですが。
「雑誌にお薦めと書かれていたので買いました」
というものでも、十分なルールと言えます。
その他にも、
「天気が良かったから買いました」
「知り合いの田中さんが株に詳しくて『絶対に上がる』
って言われたんで買いました」
「株価の動きを見てたら、なんとなく上がりそうだったので
この株を買いました」
大雑把にいえば、これらでも売買ルールといえます。
では、私が言っている「売買ルールを繰り返す」が、
このようなことを繰り返すという話かというと、
そうではありません。
これらの「なんとなくの気分による根拠の無いルール」には
問題があります。それは、
・そのルールの期待値がプラスではないので、
最終的に利益を出すことができない
・売買ルールが一定ではなく、トレードごとにバラバラなので
結果が安定しない。また、根拠が曖昧なので、
改善をすることができない
この2点が問題なのです。
そして、あなたの利益が安定せず、
損失を拡大してばかりなのだとしたら、
このように「期待値がマイナス」の売買ルールを繰り返し、
繰り返せば繰り返すほど、当然のように
損ばかりが積み上がっていくからです。
だから、大切な資産は減っていく一方なのです。
私が言う「売買ルールを守る」とは、
・期待値がプラスのルールを作って、
あとはそれを繰り返す
ということに他なりません。
大事なのでもう一度言います。
売買ルールを守るとは、
期待値プラスのルールを繰り返す、という意味です。
ここで、期待値について簡単に説明します。
例えば、トレードを100回したとします。
そのとき、利益確定は70回。
損切りは30回あったとします。
利益は1回1万円で、70回×1万円=+70万円
損切りは1回2万円で、30回×?2万円=?60万円
で実行しました。
すると収支は、70万円?60万円=+10万円、ですね。
100回トレードして+10万円ですから、
+10万円÷100回=+1000円
トレード1回あたりの期待値は+1000円となり、
このルールは最終的に利益が残る良質なルールだと
評価ができます。
このように、実際のトレードでは、
利益確定で終わるトレードもあれば、
損切りで終わるトレードもあります。
その全ての結果の損益を計算したとき、
トータルでプラスの利益が出ていれば期待値プラス。
トータルで損をしていれば期待値はマイナスとなります。
いいですか。
大事なのは、1回1回のトレードの結果ではありません。
プロは100回トレードをしたら99回利益が出る、
だからプロなんだと勘違いしている人も多いのですが、
それは全くの誤解です。
勝率は70%でも50%でも30%でも良いんです。
つまり、「損」は必ずするものなのです。
でも、全てのトレードを合計したら、
重ねた損よりも利益のほうが大きくなる。
これが、トレードで安定して利益を出す方法です。
そのために必要なのが、期待値がプラスの売買ルール。
期待値がプラスのルールを作って、それを繰り返せば
単純に口座残高は増え続けていく、というお話です。
単純なことです。
では、その期待値プラスのルールを作るためには、
何をどうすれば良いのか?
おそらく今加羅さんも気になっていると思うので
それをお話しします。
期待値プラスのルールを作る第一歩は
1. どんな銘柄を選ぶか
2. いつエントリーし、いつ手仕舞いするか(売買タイミング)
3. その銘柄を何株買うか(資金管理)
この3つを一貫させることです。
つまり、先ほども説明した通り、
売買ルールを3つに分解したものについて
それぞれ明確にルールを決めて一貫させるのです。
一例をあげます。
(ただし、ここでは期待値は考慮していません。
あくまで例なのでご注意を)
・前日に年初来高値を更新した銘柄を選ぶ
・利益が5%乗ったら利益確定
・買った値段より下がったら損切り
このように、
・選んだ銘柄の株価が◎◎という状態になったらX株買う
・それが△△という状態になったら売る
・選んだ銘柄にあるサインが出たらX株買い、
あるサインが出たら売る
といった、銘柄の選び方と、買いや売りのタイミングを
決めておきます。
そして、一貫性を持たせて繰り返すことから始めるのです。
もう少し詳しい例をあげてみましょう。
(これも例ですので、こうすればいいという話ではありません。
ご注意ください)
エントリーのルールは、
・前日ストップ高になった銘柄が、前日終値を超えたら
XX株を成行で買いエントリーする
手仕舞い(利益確定or損切り)のルールは
・株価が5%上昇したら利益確定
・株価が3%下落したら損切り
・1週間保有して、どちらにも該当しなかった場合は
決済して手仕舞い
以上のようなルールで売買を繰り返すと決めます。
(くれぐれも言っておきますが、仮のお話です)
このエントリーと手仕舞いのルールを繰り返したとして、
ルール通りのトレードを20回実行したときに、
元金が10%増えていたとします。
つまり、100万円でトレードをスタートしたのなら、
110万円になった、ということです。
すると、このルールは期待値プラス10%のルール
ということになります。
(少なくとも、現時点の売買においては)
このルール作りで重要なのは、
銘柄選び、そして、エントリーと手仕舞いに
一貫性を持たせるということです。
ここでの銘柄選びのルールは、
「前日ストップ高になった銘柄」ですから、
翌日のために、その日にストップ高になった銘柄を
ピックアップしておきます。
そして、エントリーのルールが
「前日終値を超えたらXX株を成行で買いエントリー」
なので、ルール通りの値動きをしたものがあれば
それを躊躇なく買うのです。
もしも、何かのテクニカル指標を使って、
今加羅さんのタイミングで買うと決めたのであれば
そのサインが出たら必ず買うのです。
ここまでを、まずは一定させます。
すると銘柄が決まり、
エントリーのタイミングも一定になりますよね。
さて、エントリーし、実際に保有した後はどうするのか?
当然、株価が動きます。
株価は上がるかもしれないし、下がるかもしれません。
でも、先ほど決めたルールで
利益確定はプラス5%、損切りはマイナス3%と決めているので、
それに従います。
「この勢いなら5%よりも上がりそうだな」
と思っても、プラス5%で利益確定します。
必ず利益確定します。
その後さらに上がっても気にしない。
「マイナス3%になったけど、これから回復しそうだ」
と思ったとしても、マイナス3%で損切りをしなければいけません。
せめて買値までとお祈りしないで、損を確定させます。
なぜなら、それがルールだからです。
期待値はプラス10%だとわかっているのですから、
このルールを守れば利益を出すことができるのです。
反対に、ルールを守れなければ、結局、
トータルでの期待値はほぼ下がるのです。
だから、今回覚えてほしいのは、
「利益そのもの」よりももっと大切なことがあるということです。
それは、
「作ったルールを、一定期間は守る」
ということです。
これを厳密に実行しなければいけません。
逆にいえば、売買ルール以外のことはしない、
ということでもあります。
なぜルール以外のことをしてはいけないのか?
なぜルールを守らなくてはいけないのか?
それは、ルールを守ると、何を改善すれば
成績が向上するのかがわかるからです。
ルールが不安定だと、何をどう改善すればいいのかを
探ることもできません。
ルールを守れば、再び期待値を高くするための
ルール修正が可能になります。
上の例でいえば、
手仕舞い(利益確定or損切り)のルールは
・株価が5%上昇したら利益確定
・株価が3%下落したら損切り
・1週間保有して、どちらにも該当しなかった場合は
決済して手仕舞い
でしたよね。
でも実際やってみて、売買の記録をもとに検証したところ
「6%で利益確定したほうが期待値が上がりそうだな」
と思えば、あとから修正していけばよいのです。
あとから修正するというのがポイントで、
一度決めたルールは、現場では必ず守るのです。
そして、あとで確認して改善点を探るのです。
より良いルールや新しいルールを作るためには、
大前提として、「古いルール」が必要です。
古く、改善の余地があるルールが存在するからこそ、
より良いものを作ることができるのです。
それを考えれば、1トレードごとに利益が出たか損したか
といったような話は、継続的に利益を出すためには、
どうでもいい話です。
「目先の利益よりも、決めた売買ルールを一貫して守ること」
この考えを徹底してください。
以上をまとめると、
「売買ルールを守る」とは、
銘柄選び、そして売買タイミングを決めて守る、ということ。
一貫した銘柄選びと、一貫したエントリーと、
一貫した手仕舞いのポイントを決めて、
それをひたすら守るということです。
そのルールの期待値がプラスなのであれば、
継続してルールを守る。
期待値が満足のいかないものだったとしても、
修正すべきルールの幹を手に入れることができる。
そして、修正していくことで期待値が高まったルールに
変わっていくということです。
以上が、売買ルールの説明になります。
では続いて、この「売買ルールを守る」のなかで
最重要ポイントである
■資金管理
についてお話しします。
資金管理とは、
今加羅さんのトレード用の資金を、
どうやって管理するかということであり、
「その株、何株買うんですか?」
「その株、何株売るんですか?」
ということになります。
資金管理の目的、それは、
どのようなタイミングでも、最も効果的に
資金を活用できるようにしておくこと
です。
この資金管理という要素は、継続的に利益を
上げていくために、無くてはならないものです。
資金管理ができていない人は、
たとえ運よく莫大な利益を出したとしても、すぐに
それ以上の損失を出して、市場から消えていきます。
意外かもしれませんが、勝率99%のシステムトレードを使って
破産する人というのは、かなりの確率で存在します。
なぜなら、1回の負けの額が大きければ、
一発で全てを失うのがトレードの世界だからです。
リーマンショック前まで連戦連勝していたトレーダーも
あのたった一度の出来事があっただけで消えてしまいました。
たった1回負けただけで、です。
これはまさに資金管理ができず、
リスク管理ができていなかったからに他なりません。
長期にわたって相場で利益を出し続けようと思うなら、
資金管理は必修科目と言えます。
資金管理ができていないと、極端な場合は
1回のトレードで膨大な損失を出して借金地獄に陥る
ということもあり得ます。
それ以上に、利益を出すチャンスも逸してしまう場合も
多々あります。
どのような時にチャンスを逃すか、という例をあげましょう。
大暴落が起きた時は、株価の下落が数日に及ぶこともあります。
暴落の初日に
「これだけの暴落なら、明日は反発するだろう」
と考え、今加羅さんが持つ全トレード資金で、
ある銘柄を買ったとします。
このときの買値は1000円でした。
しかし、暴落の嵐は次の日も止むことはありませんでした。
株価は一気に700円まで下落。
さらなる下落が続いたとき、全トレード資金を使い果たした
今加羅さんに出来ることは、ただ一つだけ。
目の前の含み損に恐怖しながら、祈るだけです。
そして1週間後。ようやく暴落の嵐が収まり、
株価は、買値よりも高い1300円まで上昇しました。
このとき、利益は1株あたり300円になっています。
では、
もし資金を2回に分散して投入していたとしたら、
どうでしょうか?
株価1000円の時に資金の半分を使って買い、
さらに700円の時に残り半分の資金で買ったとします。
すると、買値の平均は850円になります。
その後、1300円まで株価は上昇。
ということは、
850円で買って1300円で売れた、という計算になります。
1株あたりの利益は、450円。
つまり、
全資金を一度に投入して
1000円で買って1300円で売れた時よりも
利益が大きくなるのです。
このように、資金をどう投入していくかを変えるだけでも
利益が変わってくるのです。
ただし、
利益が大きくなる以上に、今から説明することが重要です。
それは、利益面ではなくリスク面からの視点です。
上の例では、株価が買値よりも上昇しましたが、
もし買値よりも上昇しなかったら?
つまり、損したときはどうなるでしょうか?
例えば、
全資金を一度に使って、1000円の時に購入。
暴落して30%下がり、700円で推移。
その後も上がる様子がないので、損切り。
資金を100%丸々使っているので、
1株あたり300円の損失。
全資金の30%が、市場に飲み込まれました。
では、最初の株価1000円のときに、
資金の半分(50%)だけ投入していたら
どうなるでしょうか。
同じように、700円で損切りしたとすると、
資金50%のうちの30%下落ですから、
資金全体から見れば15%の損失で食い止められる
ということになります。
全資金が1000万円だとすると、
一度に全額投入すると、30%減れば300万円の損失。
50%の資金投入なら、150万円の損失。
その差150万円。
もし全資金が1億円なら、1500万円の違いが出ます。
この差は大きいと思いませんか?
さらに、レバレッジの恐怖を知らずに
2倍のレバレッジをかけるとどうなるか。
資金1000万円なら
2倍のレバレッジで2000万円になります。
そして、30%下落。
2000万円の30%は600万円。
実際の手持ちは1000万円ですから、残りは400万円。
さらに50%まで下落すると、損失1000万円。
さらに60%まで下落すると、損失1200万円となり、
元の資金よりも損失が大きくなり、一気に退場の危機。
「そんな話はありえない」
と思うかもしれません。
しかし、多くの投資家、トレーダーがこの罠にはまり、
せっせと稼いできた大切な資金を一気に無くすばかりか
人生全てを台無しにする事態が実際に起きているのです。
リーマンショックはその一つの現場でした。
貴方は、今回の話を理解した上で
資金の扱い方には十分に注意してください。
以上の話から言えることは2つ。
資金を一度に全額入れるのが億万長者への近道…
と思っている人も多いのですが、それは単なるギャンブルで、
トレーダーとしての利益の出し方ではありません。
資金の入れ方をコントロールすることで、
チャンスを的確に掴むことができ、利益を増やすことができます。
そして、
最悪の暴落が突然起きた場合でも、甚大な損失を被らず、
相場に残ることができます。無駄な損失を避け、
安定した収益につなげることができます。
資金管理に関して、一つ確実なのは次のことです。
貴方がトレードをする中で、
全財産を注ぎ込んでもいいタイミングなど、一生に一度もない。
一生に一度たりとも、全財産を一度に注ぎ込んでいいような
タイミングは訪れません。
トレード中は、頭に血が上って、ついつい多めの資金を
投入してしまいがちかもしれません。
しかし、
「この時、このタイミングが、人生最大のチャンスか?」
という自問自答するくらいの余裕は持っていてください。
投入できる資金を常に手元に残しておくということは、
保有している時のメンタルにも、極めて強い影響があることも
明らかです。
手元に資金がなく、全額投入した銘柄が大暴落している場合。
もしくは、
手元に資金があり、「もう1回買えるチャンスが来ている」
と感じることのできる下落。
株価の動きは同じです。
しかし、今加羅さんにとっては
まるで違うトレードに見えるはずです。
このように、同じ株価でも、資金の入れ方によっては
損失も利益も全く別のものになるということです。
もし、「資金管理」という概念が、どうも腑に落ちないという方は、
理解できるまでは、少なくともこのワンポイントだけ
守ってみてはいかがでしょうか?
それは、
・1度に全てのトレード資金を投入しない。
1度に全てのトレード資金を使って株を売買しない。
ということです。
資金の70%くらいで利益が出せないのであれば、
全資金を使ったとしても、利益を出すことはできません。
ましてや、信用取引などのレバレッジを使うのは
賢明ではありません。
最近はFXの影響から、レバレッジ100倍などもあるので、
2倍、3倍と聞くと少ないと思うかもしれません。
しかし、何もわかっていない人が
レバレッジを使って利益を増やすことはできるかもしれませんが、
レバレッジを使うことで損失をリカバーしようとするのは
本当に危険な行為です。
一気に、破産街道まっしぐらになりかねません。
なので、
「全ての資金を一度に入れない」
という決め事だけは、守るようにしてください。
なぜ、全ての資金を一度に投入してはいけないかというと、
先ほどから言っているとおり、感情のコントロールを失い、
冷静なトレードができなくなって、ルールが守れなくなるからです。
他には、
暴落の反発を狙えるのに、追加で投入する資金がなくて
チャンスを逃すことにもなってしまう。
急な下落で資金のほとんどを一度に失ってしまう。
資金不足により、売買ルールを守りたくても守れなくなってしまう。
などなど、長期的に見ると良いことがないからです。
全資金を投入すると、結果は良くならないということです。
全資金を投入しないということだけでも、はじめは守ってみてください。
メンタルも安定し、成績が向上することを実感できるはずです。
資金管理は、
・銘柄を分散させる
・資金投入のタイミングを分散させる
・売買サインの強弱によって、投入資金に変化を持たせる
といった簡単な話から始まり、
・リーマンショックなどの暴落時に、どうやってお金を管理するか?
・大きな資金をいつ投入するか、また、いつ投入するべきではないのか?
など、少々高度な状況にも派生し、利益にも損失にも
多大な影響を与えるものです。
以上、
資金管理とは今加羅さんのトレード資金を
どう使うと効果的な資金活用ができるのか、という話です。
メンタルをコントロールするためにも必須。
安定して売買ルールを守るためにも必須です。
チャンスを増やし、損を減らすためにも必須。
大事なポイントは、全資金を一度に投入しないこと。
今日からでも実行してみてください。
ここまでが、「売買ルール」
そして「資金管理」についてのお話でした。
続いて、もう一つ非常に大事なポイント・・・
■メンタルコントロールをする
についてお話をします。
メンタルコントロールというと勘違いするかもしれませんが、
よく言われるような、精神力を鍛錬しなさい、
といったお話ではありません。
また、プラス思考になりなさい、という話でもありません。
冷たい滝に打たれて精神統一する必要はありませんので
ご安心を。
ここでまずお話ししたいのは、何のために
メンタルコントロールをするのか、というお話です。
つまり、メンタルコントロールする目的です。
目的は、
「売買ルールを守るため」
これに尽きます。
利益を出すために期待値プラスの売買ルールを作った。
それが完成したのであれば、あとは売買ルールに従えば
利益が出ないわけがない。
こう思いますね?
しかし、実際のトレードの現場は
そんなに簡単なものではありません。
なぜなら、
実際に自分がせっせと働いて、汗水たらして得た
大切なお金が、一瞬で増えたり減ったりすることで
メンタルがすぐに揺れてしまうからです。
そして、
「本当にこのルールは機能しているのだろうか?」
「このルールには、実は大きな穴があるのではないだろうか?」
「毎日、他の銘柄を見ていると、もっと利益を出している人が
いるはず。私は、こんなものなのか?」
と、ルールが完成した後も様々な感情が頭をよぎります。
パートナーと食事をするとき、家族と話をするとき、
職場で仕事をしているときなど、様々な場面で感情が動くのは当然です。
日々生活している中で、感情が一度も動かない日はありません。
しかし、トレードに関して言えば、その感情が、
間違った行動の原因となり、破滅の道へとガイドしてくれます。
だからこそ、売買ルールを徹底して守り、適切な資金管理を
継続するためには、自分の感情に焦点を当てて、
それをコントロールする必要があるのです。
もう一度言います。
売買ルールを徹底し、適切な資金管理を継続するためには、
感情をコントロールする必要があるのです。
感情をコントロールすることで、
売買ルールが保たれ、利益が出る。
感情をコントロールすることで、
適切な資金管理をすることができ、リスクを最小限にとどめながら
リターンを増やしていくことができる。
それでは、感情とはどういうものか?
もう少し詳しく見ていきましょう。
トレード中は、様々な感情が脳裏をかすめます。
人の行動の原点は感情です。
感情が動いて、人は行動を起こします。
それが良い方向であれ、悪い方向であれ、
感情が動くことによって行動するのです。
トレード中の感情と言えば、具体的には、
期待、楽観、疑い、恐怖、退屈・・・
などが挙げられます。
単純に考えれば、期待値がプラスだとわかっているなら、
それを繰り返せばいいだけです。
それなのに、感情が邪魔してきます。
売買ルールを守ろうとするあなたに、
こんな悪魔のささやきが聞こえてきます。
「このまま行けば、まずストップ高になる勢いだ!
ルールの利益確定は無視して、今日は持っていよう」
(期待)
「ここまで落ちたからには、そろそろ反発して、
せめて自分の買値までは戻るだろう」
(楽観)
「ルールではエントリーするタイミングだけど、
売り板が厚いから、少し様子を見よう」
(疑い)
「このまま持っていたら、どこまで落ちていくかわからない。
ルールにはないけれど、損切りをして落ち着きたい」
(恐怖)
「そろそろ今のルールにも飽きてきたな。
今のはうまく行ってるけど、変えたほうがうまくいくかも
しれないから、ちょっとルールを破ってみよう」
(退屈)
あるいは、
「短期トレードのつもりで買ったら下落してしまった。
でも業績のいい会社だから、長期保有に変えよう」
などと、自分に言い訳をして保有を続けてしまったことも
あるかもしれません。
感情は数限りなくあるので、上の例はごく一部ですが、
株式市場に携わっているのであれば、少なくとも一度は
経験があると思います。
もちろん、これらの感情は、私も絶えず直面する感情ですし、
メンタルが未熟だった頃は、すぐに感情に流されてしまう
こともありました。
感情がわき上がってしまうこと自体は、
自分を責める必要はありません。
人間ですから、感情がわいてくるのを100%抑えるのは
不可能です。
なので、感情を押さえ込もうとする必要もありません。
押さえ込むのではなく、コントロールすることが重要です。
コントロールして、実際にやってしまう行動を
制御すればいいのです。
感情のコントロールができるからこそ、売買ルールを淡々と
守ることができ、結果として、安定して口座残高が
増えていく、という状態にたどり着くのです。
ですから、今日の話をまとめると、結局のところ、
あなたのトレードが思ったようにいかない理由は
次のうちのどれかといえます。
それは、
売買ルールを持たずにトレードをしているか、
あったとしても、売買ルールの期待値がマイナス。
または、
感情に振り回されて、
損失を生み出すパターンにハマってしまう。
このどちらかであり、ほとんどの要素をメンタルが占める
と言っても過言ではないくらい重要です。
まとめると、
メンタルコントロールとは、
期待値プラスの売買ルールを守るために、
自分の感情をコントロールすることである。
以上が、
トレードで利益を重ねるための2つのポイントです。
(資金管理を分けて3テーマで解説しました)
最初にも触れましたが、
・売買ルールを守る
・メンタルコントロールをする
これらは独立して存在するのではなく、
それぞれが絡みあって存在しています。
今回は大きな概念として、この2つがあるということを
理解してください。
この2つのポイントができるようになれば、
貴方は間違いなく利益を出せるようになります。
実感してもらうのが一番早いのですが、
同じことを繰り返すだけで証券口座の残高が増えていく、
それが普通のことになる、そんな感覚です。
普通にお金が増えていきます。
正直なところ、これは不思議な感覚ですし、
トレードはエキサイティングなものだ!
とでも言いたげな世間の感覚からすると、違うと言えます。
実際は、ほんとに地味です。
地味ですが、着々とお金が増えていきます。
今回の話を実践していただければ、
この感覚を味わうことが普通になりますので
ぜひ真剣に取り組んでみてくださいね。
今回の内容はとても大事なので
プリントアウトして何度も読み返すくらいで
ちょうど良いと思います。
それでは、
今日もお読みいただきありがとうございました。
◆追伸
今回のブログでは、
トレードで利益を安定的に出すための
2つのポイントをお話ししましたが、
いかがでしたか?
2つのポイントをマスターすれば、まさに
淡々とお金が増えていくことになります。
私が教えている生徒さんの中でも、
この2つのポイントをマスターした人たちは、
次々と利益を上げるようになっています。
もし今加羅さんが2つのポイントを実践すれば、
トレードで利益を出すことが普通になる
という感覚をわかっていただけるはずです。
この2つのポイントは、
非常にシンプルなポイントです。
株は簡単ではありません。
しかし、やるべきことは本当にシンプル。
このシンプルなことをやり続けた先に、
普通ではない生活を当たり前に手にすることが
できるのです。
では、どうしたら良いのか?
その答えが、今日お話しした内容であり、
その他のことも、また次回以降お伝えしていきます。
今回もありがとうございました。